Photo:京都フリー写真素材
京都の夏と言えば「祇園祭」。今年も7月1日から31日までの1ヶ月間、様々な伝統行事が執り行われます。そこで、キモノレンタルとオムスビのお店 WA・KKAは、祇園祭を浴衣で楽しんでいただぃために、催事スケジュールをまとめました。
●7月1日
★吉符入り(きっぷいり)
・各山鉾町で、山鉾関係者が祭りの始まりを神前に報告し、期間中の安全を祈願する神事です。これをもって祇園祭が本格的に幕を開けます。
●7月2日
★くじ取らず式(くじとらずしき)
・京都市役所で行われる行事です。本来、山鉾巡行の順番は「くじ取式」で決められますが、一部の山鉾(長刀鉾、函谷鉾、月鉾、菊水鉾など)は伝統的に巡行順が固定されており、くじを引く必要がないため「くじ取らず」と呼ばれます。
★山鉾建て(やまぼこたて)開始
・7月2日から、各山鉾町で山鉾の組み立てが始まります。釘を一本も使わずに縄だけで組み立てる伝統的な技法(縄絡み)が見どころです。
●7月10日
★神輿洗(みこしあらい)
・八坂神社の神輿を鴨川の水で清める神事です。夕方、神輿が鴨川の四条大橋まで運ばれ、神聖な水で洗い清められます。
●7月10日~14日
★宵々々山・宵々山・宵山(よいよいよいやま・よいよいやま・よいやま)
・山鉾巡行に先立ち、各山鉾町で駒形提灯が吊るされ、祇園囃子が奏でられます。山鉾の一般公開が行われ、夕方以降は多くの露店が出て賑わいます。特に14日が宵山、13日が宵々山、12日が宵々々山と呼ばれ、日を追うごとに盛り上がりを増します。
●7月14日
★奉納舞踊(ほうのうぶよう)
・ 祇園甲部歌舞練場などで、舞妓さんや芸妓さんによる奉納舞踊が行われます。
●7月15日
★屏風祭(びょうぶまつり)
・各山鉾町で、その家に伝わる屏風や美術品を飾り付け、一般に公開する行事です。山鉾巡行と合わせて、京の文化に触れることができます。
●7月16日
★宵山
・前祭の宵山。祇園祭で最も人出が多い日の一つです。歩行者天国となり、各山鉾町で提灯が灯され、祇園囃子が響き渡り、祭りの雰囲気が最高潮に達します。
●7月17日
★前祭山鉾巡行(さきまつりやまほこじゅんこう)
・祇園祭のハイライトの一つ。23基の山鉾が、四条烏丸を出発し、河原町通、御池通を巡行します。豪華絢爛な山鉾が都大路を進む姿は圧巻です。
★神幸祭(しんこうさい)
・山鉾巡行と並行して、八坂神社の神輿が四条御旅所へ向かう神事です。
●7月18日~21日
★後祭山鉾建て(あとまつりやまぼこたて)
・前祭の巡行が終わると、今度は後祭の山鉾の組み立てが始まります。
●7月21日~23日
★後祭宵々々山・宵々山・宵山
・前祭と同様に、後祭の山鉾も一般公開され、宵山期間には祇園囃子が奏でられます。前祭に比べると規模は小さいですが、落ち着いた雰囲気で山鉾を楽しめます。
● 7月24日
★後祭山鉾巡行(あとまつりやまほこじゅんこう)
・11基の山鉾が、烏丸御池を出発し、河原町通、四条通を巡行します。前祭とは異なる趣があり、見逃せません。
★花傘巡行(はながさじゅんこう)
・後祭山鉾巡行の後に行われます。華やかな衣装を身につけた人々が、花傘を手に祇園囃子に合わせて舞いながら巡行します。
★還幸祭(かんこうさい)
・四条御旅所に滞在していた神輿が、八坂神社へ還る神事です。
●7月25日
★狂言奉納(きょうげんほうのう)
・八坂神社で、茂山千五郎社中による狂言が奉納されます。
●7月28日
★神事済奉告祭(しんじすほうこくさい)
・八坂神社で、祭りの無事終了を神に報告する神事です。
●7月31日
★疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)
・八坂神社境内にある疫神社で、茅の輪くぐりが行われます。疫病退散を祈願し、茅の輪をくぐって無病息災を願います。これにより祇園祭の全ての行事が終了します。
7月の京都は、見逃せない催事がいっぱい。ぜひ、祇園祭を浴衣で楽しんでください。